エステのすすめ

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オキシトシンが攻撃性を高める?愛情ホルモンの副作用

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愛情ホルモン・幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」は、私たち人間に良い影響を与えると考えられています。

 

やる気が出ない・体がだるい・何を見ても心が動かされない、そんな時は愛情ホルモンが不足しているかも。

 

オキシトシンを増やしましょう!

というのは良く聞く話ですが・・・

 

そのオキシトシンが副作用を起こして「人の攻撃性を高める」という興味深い話があります。

 

なぜオキシトシンが人の攻撃性を高めるのでしょうか。

 

 

オキシトシンが攻撃性を高める

幸福感を与える・社交性を高める・不安や恐怖心を和らげる。

脳内物質オキシトシンが多く分泌していると得られると言われる感情です。

 

その真逆とも言える”攻撃性”がなぜ高まるのかということは、オキシトシンの持つ本質的な働き「人と人とのつながりを強める」という事に関係があるようです。

 

オキシトシンの本質的な働き

誰かとの間に情緒的な特別なつながりが出来る時、脳の中ではその回路を形作るのにオキシトシンが働きます。

 

裏を返せば、人との関係性が切れてしまいそうになる時にオキシトシンが働き

「その関係性を引き離さないで」

「この絆を断ち切る事は許さない」

という感情を促進させ、関係性が切れるのを阻止しようとします。

 

地域の仲間・会社の仲間・友人・家族・恋人など、自分の所属する集団での関係性がこれに当てはまります。

 

特別なつながり意識が攻撃性を高める

オキシトシンの分泌が高いほど、自分の所属する集団への愛情が強くなります。

 

誰かがその集団を乱すような行動をとる、誰かがその集団を壊そうとする。

すると、集団への愛情が強いがゆえにその「誰か」への攻撃が始まるのです。

 

これは個人の間でも生じる感情で、人間にとっては必要な感情だと言われています。

 

人は集団を構成する事で生存率を高めてきた

人は進化の過程で集団を構成する事で生存確率を高めてきたと考えられています。

その中でネガティブな要因は集団の崩壊につながり、生存確率を下げる事になります。

 

人の攻撃性というのは、集団にとって都合の悪い物を見つけて「排除」するという、もともと人間がもっている感情なのです。

 

 

 

オキシトシンは必要なもの

オキシトシンの副作用とも言える攻撃性はよくないものかというと、そうではありません。

「攻撃」や「排除」と聞くとイヤな印象にはなりますが、生存するための行動を誘発するという意味で必要だから存在するのです。

 

人間の体というのはうまくできていて、オキシトシンなどのホルモン量が増えすぎない様に調整をしてくれます。

ポジティブな要素しかないものならば、どんどん分泌されればいいのです。

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疲れた心と体にはオキシトシンが必要

オキシトシンの攻撃性はあくまでも「裏の顔」

本来の幸福感を与える・社交性を高める・不安や恐怖心を和らげるという作用があるからこそ「幸せホルモンを増やそう!」と言われているのです。

 

・スキンシップ

・人に優しくする

この2つの事がオキシトシンの分泌を促します。

 

スキンシップは恋人や配偶者が一番効果的ですが、異性ではなく仲のいい友達や家族でも効果があります。

最近ではセルフハグや電話で声を聞くだけでも、オキシトシンが分泌されると言われています。

 

そして人に優しくしましょう。

相手を思いやって何かを分け与えたりするだけでオキシトシンは分泌されます。

 

医療業界でも注目されるオキシトシン

オキシトシンがもつ様々な効果は医学界や介護の世界から注目されています。

肌に触れるケア「タッチケアを痛みやストレスを抱える患者さんに取り入れている医療機関もあります。

 

 

 

なにごとにも両面の効果がある

オキシトシン「人と人とのつながりを強める」「人との絆を大切にする」ホルモンであることから、その反面の攻撃性が生まれることが分かりました。

 

もともと人間に備わった機能である「攻撃性」であり、脳内物質が原因で起こっていることではありますが、それが分かっていれば冷静に考えて攻撃性を抑えることも可能なのではないかと思います。

 

人を攻撃する事で幸せを感じるのではなく、分け与える事で幸せを感じる。

両面があるからこそ、どちらの捉え方をするかは人それぞれなのでしょう。

 

参考書籍:脳科学者 中野信子シャーデンフロイデ